
連続テレビ小説「ひよっこ」は東京オリンピックが開催された1964年からの茨城県と東京都が舞台になっているドラマですが、その中で当時の出稼ぎ労働者の実態が描かれています。
ぽんきちは1960年代から70年代にかけて子供時代を過ごしましたが、当時ニュースで「蒸発」という言葉が度々流れていて、子供ながらに蒸発がどういうものかを知っていました。それほど当時はある日突然行方不明になる人たちが後を絶たなかったということなんでしょうね。
生活が苦しい農家などの田舎から出稼ぎのために都会に出てきた人たちは、朝から晩まで過酷な労働に耐え、その収入のほとんどを故郷の家族に送金していました。
そんな生き方が嫌になり、突然家族を捨てて失踪してしまう「蒸発者」が当時はたくさんいました。
ぽんきちがハローワークで働いていた頃、まだ出稼手帳というものがありました。手帳を持っている出稼労働者は福利厚生面で優遇されることがあったからです。
ぽんきちの在職中は時代的にほとんど発行することはなくなっていましたが、それでも数年に一人か二人は出稼手帳の発行を求めてハローワークに来る人がいました。おそらく、1960年代から70年代にかけてはかなりの数の出稼手帳を発行していたのでしょうね。
あれから50年という歳月が流れた現在でも生活のためだけに働いているという人たちは無数に存在しています。出稼ぎで家族と離れて暮らしている人たちはほとんどいなくなっていますが、長く単身赴任で働いているサラリーマンなどはたくさんいます。
生活のためだけかどうかは別として、当時と近い状況で働いている人たちはまだまだたくさんいるのでしょう。時代背景があまりにも違うので「蒸発」という言葉はもはや死語になっていますが、家族と一緒に暮らしていても生活のためだけに働いていると蒸発したくなるとまでは言わなくても、このままでいいのだろうか?という気持ちで働いている人たちは多いのではないでしょうか?
何もかも捨てて自分のために生きてみたい・・・というのは極端だとしても、家族を捨てる必要はありませんが、自分のために生きることはできると思います。そういう生き方をしようと行動を起こせばですが。
50年前は社会の貧困問題が出稼ぎ労働や蒸発者を生み出していましたが、現代は新たな格差社会となり相変わらず貧困問題は解消されていません。心理的な蒸発者は現代社会においてはたくさん存在しているのかもしれませんね。
生活のためだけに働くのは目的が生きることや家族のためだけになっているからで、自分は何のために生きているのか?を深く考えるようになると目的は違って見えてきます。
我々は何のために生きているのでしょう?
それは人それぞれですが、少なくとも生きるためだけではない何かです。家族のためであってもそれが自分の幸せという目的に直結する思考の人ならば、そこに自己犠牲の感情は生まれないわけで。
ぽんきちの親世代は家族のために生きることが当然で、それを自分の幸せという目的に直結する思考が普通の社会だったと想像しますが、それでも蒸発者が後を絶たない現実があったのはなぜなのか?を考えてしまいます。
やはりどんな時代に生きていても、人生において自分のために生きるという部分をないがしろにしてはいけないということなのかもしれません。
おそらく、心理的な蒸発者が少ない社会がより良い社会なんだと思います。
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