もし残業させないことが当たり前で残業したら手当は必ず支給する社会になったらどうなるのか?




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以前、「プロジェクトX〜挑戦者たち〜」というドキュメンタリー番組がNHKで放映されていました。

高度経済成長期以降の日本経済を支えてきた猛烈サラリーマンや職人さんたちの生き様を取り上げた番組だったと思いますが、当時ぽんきちは好きでよく観ていました。



あの番組に登場するサラリーマンや職人さんたちはみんな仕事に情熱を持っていて、家庭を顧みないで働いているような人たちばかりだった印象があります。仕事に情熱を燃やすことの尊さに焦点を当てて描いているような番組でした。

当時のぽんきちは登場人物たちを羨ましいという憧れにも似た気持ちで観てましたが、同時に「きっとこの人たちってサービス残業めっちゃやってるだろうなぁ。」と思っていました。なんだか家にあまり帰らないってくらいの勢いで仕事している人たちばかりが取り上げられていたからです。



1980年代に日本はアメリカに次いで世界第二位の経済大国になったと、第二次世界大戦でアメリカにこてんぱんにやられたアジアの小国がここまで経済の巨人に成長したと、当時はその偉業を誰もが誇らしく思ったものです。

しかし、その陰にはプロジェクトXに出てくるような猛烈に働くサラリーマンや職人さんたちの長時間労働にこの国は支えられていた感は否定できないと思います。

その長時間労働に対する対価がすべて払われていたかというとそれは甚だ疑問でして、労働基準法違反の違法労働の上に成り立っていたからこその世界第二位の経済大国だったのだろうと思います。

おそらく、サービス残業というものがなかったらこの国はこれだけの経済大国には成り得なかったに違いありません。



ぽんきちは以前からよく考えてしまうのですが、もしこの国が残業させないことが当たり前で、残業したら手当は必ず支給する社会になったらどうなるのか? ということです。

そもそも本来は残業というものはさせてはいけないもので、やむなくさせる場合は労使間で36協定(サブロク協定=労働基準法第36条)を締結して労働基準監督署に届け出をしないといけません。

https://zangyou.org/36kyoutei
とっても大事なサブロク協定(36協定)の免罰的効果



残業のない会社が珍しいくらいですし、残業があるからこそそれなりの給料になっているという労働者も多いでしょう。とにかく日本人はよく働くし、よく残業します。

困ったことに違法残業を取り締まるはずの厚生労働省の職員が霞ヶ関で一番忙しく働いているという事実がありまして、とにかく巨大官庁で仕事が多い割には職員が少ないため、霞ヶ関で一番よく残業をしているのが厚生労働省という話は以前からよく聞きます。

ですから、違法残業の訴えが監督署にあってもすべての案件に対処するには困難な現状があるわけです。自分たちの長時間労働さえなかなか解決できない事情を抱えている官庁の出先機関なわけですから。



本来、労働法というものは使用者に対して弱い立場にある労働者を守るために作られていますが、現実にはこの法律を遵守できるほどの社会状況には到底なっていません。

ぽんきちが今回仮定している社会は、要するに「労働法が完全に遵守された場合の社会」になります。当たり前のことが当たり前に行われた場合にこの国はどうなるのか?ということなんです。

今より貧しくなるのか?それとも経済的には貧しくなっても精神的にはゆとりある社会になるのか?

あまりにも長きに渡り残業があるのが当たり前な社会で生きているため、仮定してみてもなかなか想像もつかないわけです。



ただ、民間でも役所でもほとんど残業がなかったり、あってもしっかり残業手当が支給される職場というのは少なからず存在しています。そんな職場で働いている人たちの人生は少なくとも参考になるかもしれません。

特に窓口業務が中心のお役所はそんな職場は多いだろうと思います。彼らのような働き方が大多数の社会になることを労働法は目指しているのでしょうか?

そもそもぽんきちは実際にそういうお役所仕事もした経験者ですが、やはり世間の軋轢はいつの時代にもありまして、そういう仕事を揶揄する人たちは多数存在していることも自覚していました。

彼らの論理からすれば、社会がそんな職場ばかりになったらきっとこの国はダメになる・・・でしょうね、たぶん(^_^;)

社会主義国が崩壊していった冷戦構造終焉の時代を連想するんでしょうね。



ぽんきちの個人的な意見ですが、彼らの論理は半分当たっていますが、半分は外れています。お役所仕事をしたことのない人たちにはイメージでしか想像できないだろうからです。お役所というところは世間一般からは見えない複雑多岐に渡る職種があり、窓口業務というものはその一部に過ぎないのです。

しかも、現代のお役所というところは非正規雇用のたくさんの民間人が働いています。定員削減のため公務員の比率はどんどん減少しているのが実態なんです。

一番的を得たイメージができるのは実際にそんなお役所仕事をしていながらも、残業がほとんどなく、たまにあってもしっかり残業手当が支給される人たちなのではないか?と思います。

この社会が彼らのような人たちばかりになるとこの国はどうなるのか?

それがこの仮定の答えです。



勤務時間中はしっかり職務を全うし、勤務時間が終わればさっと職場を後にする。

プライベートではしっかり余暇を楽しみ、経済活性化に繋がる消費もしっかりする。

それで文句を言われる筋合いなどありませんし、社会にしっかり貢献していると言えます。

そして、そんな人たちが大多数の社会ならば、ブラック企業に搾取される生き方を甘んじて受け入れていた人たちも激減するでしょう。



しかし、もし世間に揶揄されるような仕事ぶりが実態であるならば、この仮定の未来は暗いのです。

このブログの読者にしてみれば、ぽんきちの職場はどうだったんだ?と聞きたいところでしょうね。

ぽんきちが言えるのは、職場がどうではないということです。

そこで仕事をしている人間がどうかということです。実際、仕事で高い能力を発揮していた人もいましたし、この人はこの仕事には向いてないんじゃないかと思う人もいました。自分の仕事に誇りを持って働いていた人もいましたし、そんな意識が全く感じられない人もいました。



それはぽんきちの過去の職場に限らないんじゃないでしょうか?

民間だとか役所だとか、限らないんじゃないだろうか?



要は、我々自身の問題じゃないのか?と思います。

どんな職場にも仕事に熱心な人間とそうではない人間がいます。

会社や役所で働くのが人間であるならば、会社や役所で構成された社会を変えられるのも人間です。



我々にとって今目の前にある仕事は自分にとっての何なのか?という問いの答えを見つけることが、この仮定の未来を決めるのだろうと思います。








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posted by ぽんきち at 2018/01/12 23:07 | Comment(0) | ブログ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする