終の住処(ついのすみか)が自分の家ではなくなった時代〜老人介護施設で暮らす父と一人暮らしを続ける母を想う




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先週末は連休だったので相方を連れて故郷の島に帰省しました。

昨年までは帰省は年に2回、お盆と正月に帰るくらいでしたが、父が自力では動けなくなったため施設に入所し、一人暮らしとなった母のことも心配なので、最近はなるべく時間のある週末に帰省するようにしています。

両親は共に80代ですが、この数ヶ月で二人ともめっきり体力が衰えてきました。動けなくなった父は3ヶ月の入院生活の後、病院近くのリハビリ可能な施設に入所しています。老々介護だった母は父の介護で足腰を痛め、実家で一人暮らしをしています。



故郷の家に長女として生まれ育った母はこの80年間は一人暮らしというものを経験したことがありません。今回、生まれて初めて一人暮らしをしているわけですが、二階建ての広い家での一人暮らしはかなり堪えているようです。もともと料理好きな母ですが、一緒に食事する父が居なくなると作る張り合いもなく、最近は食欲も無くなってきたと言ってました。

今回の帰省では相方に随分と助けられました。台所に立つにも足腰が痛む母にとっては一時的であっても楽ができただろうと思います。朝食の準備をテキパキする相方を見ていると男兄弟はダメだなぁと思いますね。ぽんきちは男ばかり三兄弟ですが、いざとなると女性の方が圧倒的に頼りになります。

母よりも5歳年上の父から衰えていくことは覚悟していましたが、あれほど元気だった母が一気に体力を無くしていくとは・・・やはり足腰をやられると激変するものなんだと、下半身の支えが如何に大切かを痛感しています。



ただでさえお喋り好きな母は我々が帰省すると喋りっぱなしです。相方はお喋りの相手もずっとしていて、これも女性じゃないと出来ないでしょうね・・・ぽんきちには無理(^_^;)

普段、電話で話していても同じことを何度も話しますからねぇ・・・まぁ、老人になるとみんなそうなんでしょうけれど。

母にとって一人暮らしは想像以上に過酷である可能性もありますから、このままメンタル的に落ち込んでいくことも心配です。これからはなるべく帰省する回数を増やしていかなければと考えています。

故郷の実家までは車で高速を使って片道4時間の行程ですが、今の仕事を辞めればもっと回数は増やせるはずです。新しい生き方をしようとしている自分と今の両親の状況は、このタイミングでのそれぞれの変化は、もしかしたら偶然ではないのかもしれない。

正直言って新しい生き方で自分自身が食べていけるのかも未知数ですし、初めの一年間はとても食えないだろうと予想はしているので、時間だけはたっぷりできるはずです。今すべきことは何なのか?をしっかり考えなければと思っています。



福岡に戻る途中で父に会うために街の住宅街にある老人介護施設を訪問しました。ちょうど入所者が集う広いスペースで車椅子に乗った父がいました。そこで仲間たちとカラオケを歌って楽しむ時間だったのですが、父もマイクを持って大好きな演歌を歌っていました。

お爺ちゃんやお婆ちゃんたちはみんな車椅子に乗っていて、一緒に歌う人たちもいれば、それをじっと聴いている人たちもいて、カラオケの楽しみ方もそれぞれでした。

父は「今日は息子が来ているから緊張するのぉ。」と言いながら歌っていましたが、ひとしきり歌った後で父が突然涙を流していたのです。相方が「どうしたの?」と聞いても答えにならない返事をしながらティッシュで涙を拭っていた父・・・ぽんきちには父がなぜ泣いているのかわかりませんでした。

息子が会いに来たことが嬉しかったのか、思うようにならない自分の体を思って悔しかったのか・・・父の想いはぽんきちには計れないものでしたが、さすがに切なさで胸が締め付けられました。ただ、ぽんきちはそんな父を見つめることしかできなかったです。

それでも病院よりはいいと、広いスペースで仲間たちとお喋りしたり歌ったりできる施設が楽しいと父は言ってましたから、その言葉を信じて今は見守るしかありません。



施設の一人部屋で暮らす父

父の居ない実家で一人暮らしの母

自分で動けなくなった年老いた親たちには介護という専門職の人たちの助けやバリアフリーの施設は不可欠なんだなと思いますが、昔の人たちはそれでも家族で面倒を看ることが当たり前だったんですよね。かつては大家族の時代があったとは言え、よく自宅で臨終までお世話できたものだと思います。

今の時代は病院や施設が終の住処となることが当たり前となり、家族は経済的な支えと精神的な支えになることが普通になっています。遠隔地で仕事をしていたり、ぽんきちのように過疎化が激しい産業の少ない田舎では離れて暮らすのは仕方のない要素もあります。

ただ、何とも言えない割り切れなさというものも感じてしまいます。これが最良の在り方なんだろうか?という想いがぽんきちの中には常にあるのです。



経済的な事情を優先すれば今の仕事は続けた方がいいに決まっています。しかし、それでは時間の確保が難しい。今ほど息子である自分が両親の側に居てやるべき時はないはずです。

新しい生き方を始めて軌道に乗るまでには時間がかかります。もし上手く新しい仕事が回るようになればやはり時間の確保は難しくなるわけで、いずれは今と同じジレンマを抱えてしまうはずです。

若い頃、音楽を仕事にしたいと言ったぽんきちに激怒した父・・・そんな父にぽんきちはまだ今の自分の気持ちを伝えることができないでいる。

余計な心配はかけたくないのでこのまま言わない方がいいのかもしれませんが、せっかく今の安定した仕事を捨てて新しい生き方に賭けてみるならば、父と母に今よりももっと会える生き方にしたい。貯金はできなくても何とか自分が生きていけて、両親の介護費用を捻出できる収入が確保できるくらいの生き方ができるようになりたい。



大きな組織で働くことが幸せな人生に繋がると信じて疑わなかった父・・・俺は最後の最後で親不孝をしようとしているのだろうか?

最後に父を裏切ることになるのか、それともいつか自分の選択が正しかったと父に伝えることができるのか、それはこれからの自分の生き方次第なんだろうと思います。

いろんなものを乗り越えなければたどり着けない場所にぽんきちは向かっていこうとしているのだなと・・・生きることの厄介さを感じながらも視線はずっと前を向いたままで毎日を生きている気がしています。











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posted by ぽんきち at 2016/07/20 20:38 | Comment(0) | ブログ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする