
誰もがポジティブに生きていけたらいいのでしょうけれど、世の中にはポジティブなものでは救われない人たちもいます。
むしろ、ネガティブなものにこそ救いを感じる人たちもいると思うのです。
それはある種のカタルシスであり、ネガティブなものでしか浄化できない心もあることは否定できません。
太宰治の人間失格がこれほど時代を超えてなお愛読されているのもその現れだろうと思いますし、音楽の世界でもそうですが、芸術というものは特にそういう要素を多分に含んでいるものだと思うのです。
INN6の穴は我々ミュージシャン仲間の間でも名曲と評価されている曲ですが、先日ヴォーカルのPちゃんが「この曲は以前ぽんきちさんの身近で起こったネガティブ事件がヒントになってできたんです。」と言われて、なるほど〜と思いました。
確かに「長いものには巻かれなさい」「協調性を持ちなさい」という皮肉たっぷりの歌詞を聴いてみると、あの時の出来事が甦ってくるようです。
カタルシスを求める人たちにとってはネガティブなものは無くては成らないものでしょうし、応援ソングばかりでは音楽そのものも面白くはない。
ぽんきちももともとはネガティブな人間でしたから、応援ソングでは癒されない自分がいたりする経験は何度となくありました。
最近では意識高い系(ポジティブ志向な割に実力が伴わない残念な人たちを揶揄するスラング)にネットでアンチテーゼを示すことがカタルシスになっている人たちもいるのかも知れません。
とにかく、ネガティブなマインドはポジティブと同じくらい共感を得やすいものですし、所詮人間にはどちらの側面もあるものなんだなと思うのです。
ただ、創作におけるネガティブなマインドにもある種の共感を持ちながらも、ぽんきちは見逃してはならないことがあると思っています。
それはネガティブなものから高い芸術性を生み出すアーティストたちは、ほぼ例外なく恐ろしくアクティブだということです。
ネガティブマインドに浸って大して何もしていない人たちとは明らかに違う人種なのです。
太宰治がどれほどたくさんの名著を生み出してきたか、INN6がどれほど精力的に創作という音楽活動を続けているか、その数々の作品やライブを見れば明らかです。
最近は又吉直樹さんが火花という作品で芥川賞を受賞して話題になりましたが、彼のコメディアンとしての名声とその活動や小説という創作活動を見れば、今彼が輝いているのは常人を凌ぐアクティブさを持っているからこそであるということは疑いようもない事実です。
つまり、ネガティブなものに惹かれる人たちが目にする、または耳にする作品を生み出している人たちというのは、常にアクティブにアウトプットをしている人間なんだということです。
ネガティブマインドに浸って自分を慰めている暇などない人たちがほとんどなのです。
行動に起こさなければただの暗い人で終わるだけです。
傷を舐め合い、応援ソングに嫌悪感を抱きながら内に籠もって生きるのか?それともネガティブの中からでも何かを生み出し行動を起こすのか?
太宰治のように自ら命を断つにしても、生きた証は残して死にたいと思うのならば、誰かに認めてもらうために行動を起こしてからでも遅くはない。
自分のために、誰かのために、この世の中に何かを生み出し、残しておいてもいいだろうとぽんきちは思います。
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